MY FAVOURITE“MY TOKYO”設計師 Paul Smith 專訪
PAUL SMITH (DESIGNER)20周年にちなんで20人の著名人が紹介する
さまざまな“マイ・フェイバリット”と個性豊かな20本の腕時計。
「東京」はアートや建築など
さまざまなカルチャーがひしめく刺激的な場所。
あまり時間が取れなくなったせいもあって、色々な場所に行くことができなくなりましたが、なるべく行ったことのない、新しい場所に出かけるように心掛けています。それは日本に来た時も同じです。京都や福岡などにもよく行きますし、広島の尾道も訪れています。東京へは仕事で来ることがほとんどですけれど、昔は明治公園のフリーマーケットや乃木神社の骨董市へはよく出かけていましたね。 それと建築物が大好きなので、建物をよく見て回ったりしています。最近では、伊東豊雄さんや隈研吾さんのデザインした建築がお気に入りです。また、昔から丹下健三さんのファンなので、今回東京カテドラルを再び訪れることができたのは良かったです。東京にはパワフルなスポットが沢山あるので、いつも刺激をもらっていますよ。
ポール・スミスを代表するショップのひとつです
日本のポール・スミスにおいて、最も素敵なショップのひとつがここ丸の内店です。個人的にもお気に入りですね。まず、ショップの内装がほかの店舗とは異なっているでしょう? クラシックなところもあればユーティリティなところがあったり、また落ち着いた雰囲気のスペースがあったり。ショップ内だけでテーマ別にエリアが分かれているというスペシャル感のあるつくりで、ここだけで色々な体験ができるはずです。そして丸の内というロケーションも素晴らしい。特にこの店舗がある周辺は、数多くのブランドが並ぶ刺激的な場所です。神宮前の「ポール・スミス スペース」店と同じで、メンズとウィメンズの全ラインが揃っているというのも特徴的なんですよ。
小さいけれど、とってもパワフルな美術館
私が日本に来るようになった初めの頃、知人にワタリウムのキュレーターである和多利恵津子さんをご紹介頂いたのが、この美術館へ訪れるようになったきっかけです。館長でもある彼女のお母様の志津子さんとお会いしたときに、世界中のさまざまなアーティストとの交流があることを知り、そのクオリティにまずびっくりしたことを覚えています。日本に大きな美術館が今ほどなかった時代に、決して大きくはないこの美術館で、海外のアーティストを頻繁に招いて展覧会を行っていました。キース・ヘリングもそのなかの一人ですよね。また、地下にある『オン・サンデーズ』はネーミングも好きで、日本に来ると必ず立ち寄ります。ショップオーナーの草野さんは、本を手に取るとすぐに説明に来てくれて。その知識にいつも驚かされます。小さいスペースですがパワーを感じるスポットのひとつです。